「鳥羽ドック」で土壌汚染 基準値超の鉛など検出 三重

三重県は13日、船舶の修理を手がける「鳥羽ドック」(鳥羽市安楽島町)の敷地から、生活環境保全条例で定める基準値を超える鉛や六価クロム化合物が検出されたと発表した。同社が同日、県に届けた。

県によると、敷地内の工場を26区画に分けて調査したところ、8区画で汚染物質を検出。最大で基準値の18・7倍に当たる鉛やその化合物と、2・4倍の六価クロム化合物が土壌に含まれていた。

同社が土地取引に当たって自主的に実施した調査で発覚。土壌が露出していた部分には進入禁止の措置を講じた。工場で過去に使用していた鉛などを含む塗料がこぼれたことが、汚染の原因とみられる。

一方、地下水の調査で汚染物質が検出されなかったことなどから、県は「直ちに周辺の生活環境に影響はない」としている。同社は県の指導に基づき、汚染した土壌の飛散防止や撤去などを進める方針。