○…10日の試合が雷雨のため中断となり、2年連続で夏の県大会継続試合を経験した稲生は四日市工に0―4で敗れた。4点を追う九回2死二、三塁の場面から試合が再開。8番佐藤が四球を選んで2死満塁とチャンスを広げたが、9番後藤が三ゴロに倒れて4分間で試合を終えた。
○…チームとしての作戦は、まず塁を埋めること。2ボール1ストライクから再び打席に入った佐藤は、四日市工2番手青木裕の球を見極めて四球を選んだ。「(前夜は)不安で寝られなかった」が「いろんな人からアドバイスをもらって何とか役目は果たせた」と周囲の支えに感謝した。
○…最終打者になった後藤も3ボール1ストライクまで粘った。伊藤監督は「あとアウト1個。追い詰められている状態で開き直って、思い切ってやってくれた」と選手をねぎらった。