ウクライナに関心と支援を 16日に桑名でイベント 三重

【ウクライナの子どもたちが描いた絵を紹介するナターリヤさん(左)=桑名市星川のサンシティで】

【桑名】ロシアの侵攻を受けるウクライナの人々を支援しようというチャリティーイベントが16日、三重県桑名市星川の星川ショッピングタウン「サンシティ」で開催される。会場ではウクライナ発祥の料理「ボルシチ」に使われる野菜、ビーツの販売や、同国の料理が味わえる。ワークショップやウクライナの人たちが歌とダンスを披露するコンサートなどもあり、多くの来場を呼びかけている。

イベントは、サンシティと津田学園中学校・高校(同市野田)インターアクトクラブなどでつくる「ウクライナ友好支援産学共同プロジェクト実行委員会」と、NPO法人「日本ウクライナ文化協会」(名古屋市)が開く。

【ボルシチに使われる野菜、ビーツ】

ビーツの販売は午前10時から(先着200人)。四日市市で農業を営む岩田博司さん(63)が、同市内の畑で丹精込めて育てた。ホウレンソウと同じアカザ科の根菜で、カブに似ている。栄養価が高く、「食べる輸血」ともいわれる。

このビーツを使ったラーメンの販売もある。キッチンカーで営業する人気ラーメン店「おてらーめん」が提供する。ビーツを練り込んだオリジナルの麺を豚骨と鶏ガラベースの豆乳スープと合わせた。ビーツチップスやマッシュビーツがのっている。1200円(税込み)で、50食限定で午前10時から販売を始める。メニューは、津田学園中学校・高校インターアクトクラブの部員らと一緒に考案した。このほか、ボルシチやビーツジュースなどの販売もある。

ワークショップでは、ウクライナ伝統のお守り「モタンカ人形」を作る。午前11時からと午後2時からの2回で、参加費は千円。

イベントに先がけ、店内1階の特設会場では、写真・絵画展を開いている。ウクライナの子どもたちが描いた絵画20点余りを並べ、同国の民族衣装の写真も紹介している。展示は16日まで。

店内に募金箱を設置。募金やチャリティーイベントの収益金は、日本ウクライナ文化協会を通じて、ウクライナの人道支援に役立ててもらう。

協会の副理事長を務める榊原ナターリヤさん(39)は「ウクライナへ関心を持ち続けて、思いを寄せてもらえたらうれしいです」と話した。