大賀ハス見頃 南伊勢町の休耕田、町民が育てる 三重

【見頃を迎えた大賀ハス=南伊勢町東宮で】

【度会郡】三重県南伊勢町東宮で、町民が休耕田を活用して育てた大賀ハスが見頃を迎えている。8月中旬ごろまで楽しめそう。

同町文化協会副会長でアマチュア写真家の幾嶋巧さん=同町贄浦=は、令和2年に写真仲間と出かけた伊勢市二見町の地場産品直売所「民話の駅蘇民」で、淡いピンク色の花が一面に咲く風景を見て感動。南伊勢町の人にもこの感動を体験してもらいたいと思い、同3年に同直売所から大賀ハスを株分けしてもらった。

その後、幾嶋さんの兄が所有する7アールの休耕田(同町東宮)にハスを移植。当初は15株だったが現在は約130株まで増え、今年は6月下旬から大輪の花が咲き始めた。さまざまな場所でハスが見られるように町内のお寺などにも株分けし、徐々に増やしているという。

幾嶋さんは「午後には花が閉じてしまうので午前中の観賞がお勧め。今年も楽しんでもらえれば」と話した。