津の懐かしい建物など再現 山口さんジオラマ展 三重

【作品を紹介する山口さん=津市美里町の美里ふるさと資料館で】

【津】かつて三重県津市にあった古い建物や映画館などを再現したジオラマ展「幸伸展3」が、同市美里町の美里ふるさと資料館企画展示室で開かれている。同市殿村の会社員、山口幸伸さん(47)が製作した16点を展示している。8月26日まで。入場無料。月曜(祝日の場合翌日)休館。

山口さんは14年前から特撮映画の一場面を再現したジオラマ作りを続けており、一昨年から年1回同所で発表している。昨年美里町の長野トンネルを再現したことをきっかけに建造物に興味を深め、今展では旧百五銀行本店と岩田橋や喫茶店「中村珈琲」などのほか、平成初期に市内に複数館あった映画館を再現した。昨年に続き特撮映画や人気アニメでシーンを再現した作品もある。

山口さんは先天性の四肢障害で両手の中指が欠損しているが、作品はプラスチック板やパテで製作した細かなパーツを組み合わせ丁寧に作り込んだものばかり。映画館に掲げた看板や女子高生の制服などは当時の資料から再現したといい「当時を知る人に懐かしんでもらえるといい。昭和初期の資料があったら他にも作ってみたい」と話した。