フリーアドレス試行導入 四日市市、一部課でオフィス改革 三重

【試行導入イメージ(四日市市働き方改革推進室提供)】

【四日市】三重県四日市市の森智広市長は11日の定例記者会見で、18日から本庁舎7階の商業労政課と工業振興課でフリーアドレスなどを導入するオフィス改革に取り組むと発表した。

フリーアドレスとは固定の席を持たずに、その時々の業務内容に合わせて、空いている席や共有スペースなど自由な席で働くワークスタイルをいう。

試行導入するのは①フリーアドレス②ファミレス席③集中スペース④カウンター席―。導入には、コミュニケーション増加▽ペーパーレス化推進▽事務効率向上▽電話や視線がなく業務に集中できる環境整備▽Zoomによる研修受講やウェブ会議での活用―などの狙いがある。

市によると、商業労政課は市内事業所に働き方改革の指導を行っており、事業者が窓口を訪ねてくる▽日中は外に出ている職員が多く、場所を有効活用したい▽Wi―Fi環境が完備している▽工業振興課の職員が派遣先でフリーアドレスを経験し、やってみたいとの意欲もある―などの理由で、導入場所が決まったという。

森市長は「基礎自治体では県内初の試みで、良い結果が出れば横展開していく。職場自体が変わることがきっかけになるので、効率化を図れば活用しやすい職場に変わっていくと思うし、働き方改革を促進できれば。他の職場の職員にも見に来てもらって、自部署で活用してもらえれば」と語った。

市では、職員のワークライフバランスを重視し、より働きやすい環境づくりに取り組むため、令和4年度に働き方改革推進室を設置。ICTを活用した業務効率化や時差出勤制度導入、男性の育児休業取得促進などの取り組みを進めてきた。