中学生が議場で町政質問 玉城町「緊張感、貴重な経験」

【玉城町の町政について質問する生徒ら=玉城町議会議場で(同町提供)】

【度会郡】三重県玉城町の町政について町内の中学生が議員役となって質問する中学生議会がこのほど、町議会議場で開かれ、玉城中3年生約130人が参加した。

主権者教育の一環として、町議会の仕組みを学ぶことで地方自治の役割や重要性を認識し、政治参加への意識を高めることを目的に、今回初めて開催した。

4クラスから各4人が質問に立ち、議員13人が答弁。生徒が「防災についてどのような考え方か」と問いかけると、議員は「ハード対策も実施しているが限界があるため、自主防災組織をはじめとする自助・共助を推進していく」と答えた。

「老朽化した中学校の校舎の建て替え計画はあるのか」という質問には、「現在の校舎は県指定文化財の中に建築されているため、建て替えることはできないので、公共施設個別施設計画(長寿命化計画)に基づいて改修していきたい」と答弁した。

生徒らは「議会の緊張感ただよう雰囲気を感じ取れて貴重な経験になった」「議員さんたちのリアルな答弁を聞けておもしろかった」などと感想を述べた。