ヨーロッパの思い出、油彩画で 玉城町で北林さん作品展

【ヨーロッパの風景などを色彩豊かに描いた作品と北林さん=玉城町宮古のギャラリーボナールで】

【度会郡】三重県玉城町宮古のギャラリーボナールで、多気町相可の画家、北林かよさんの作品展「新しい記憶」が開かれている。観覧無料、16日まで。

同僚に誘われて52歳から絵を始め、松阪市の画家、故岩佐義寛さんに師事して油彩画を学んだ。「自由に楽しく」をモットーに、さまざまな技法を駆使したり日本文化を取り入れた作品制作に挑戦したりして、自分の描きたいものを自由に表現。幅広い作風で見る人を飽きさせない作品を生み出している。

4回目となる同展には、コロナ禍で海外に行けなかったため、以前に訪れたヨーロッパの思い出をアレンジし、新しい記憶として表現した油彩画を中心に52点を出展した。

キャンバスの真ん中に描いたフランス・エッフェル塔の左右に、昼と夜の風景を表現した作品には、英字新聞を貼ってレトロな雰囲気を演出。想像しながら描いたヨーロッパの街並みや色彩豊かに仕上げた花々、亡き夫や祖父への思いを込めた作品なども並ぶ。

北林さんは「奇想天外な面白さやカラフルさなど自由な描写の作品を見て元気になってもらえれば」と話していた。