【鈴鹿】三重県の鈴鹿市消防本部は6日、同市長太旭町の市立長太小学校で、水難事故の予防啓発に向けた着衣泳講習会を開いた。6年生35人が、衣服を着た状態で溺れた時に浮いて救助を待つための「背浮き」の仕方などを学んだ。
新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりに開催。ことしは18日まで、講習依頼があった市内小学校11校で実施する。
児童らは長袖、長ズボンの体操服と靴を身に着けたまま入水。6班に分かれて、あおむけで水に浮く背浮きや、水面に投げられた空のペットボトルを背浮きの状態で抱える練習などをした。
同市潜水救助隊の天草亮太さん(29)を中心とした消防職員8人が、子どもたちを指導。班ごとに「怖がらずに力を抜いて浮く」と上手な浮き方や、「風が強くて届かないときはペットボトルに少量の水を入れて投げる」と救助のコツを説明した。
参加者の一人、鈴木仁愛さん(11)は「浮くときにばたばたして沈んでしまうので難しかった。お母さんは泳げないので帰ったら教えてあげたい」と話していた。
市消防本部によると、昨年市内で発生した水難事故は8件。