米粉入りそうめん、弾力あり食べ応え 「ミエノナツ」ミエライスとかいだ食品が共同開発

【ミエノナツを持つ松本さん(右)と渡邉専務】

【松阪】三重県津市庄田町の米穀卸売業ミエライスと松阪市和屋町の麺類製造販売業かいだ食品は、米粉入りそうめん「ミエノナツ」を共同開発し、このほど県内の量販店で販売を開始した。

ミエノナツは県産小麦「あやひかり」をベースに同じく県産ブランド米「結びの神」の米粉を30%ブレンドしたそうめん。のどごしの良さがありつつも、米粉由来のもちもちとした弾力で食べ応えのある食感が楽しめる。

同商品は米の消費量減少や夏場の麺類の売り上げといった課題への協議をきっかけに、県が主催する地元企業の新商品開発事業「オール三重プロジェクト」の一環として昨年2月から開発が進められた。かいだ食品公式サイトでの通信販売を経て、先月中旬から県内のスーパーや量販店での販売が始まった。

【ミエノナツ】

夏の定番メニューとして家庭の食卓に並ぶことを目指しミエノナツと名付けられ、パッケージも懐かしさと親しみやすさをイメージしたイラストを使用している。

また同サイトでは、鈴鹿医療科学大学の管理栄養学専攻の学生らによるオリジナルレシピも公開している。今後も販路の拡大だけでなく、教育機関や企業とのコラボレーションも進める方針という。

かいだ食品の渡邉将教専務は「生産者さんたちの架け橋になってほしいという思いもこもっている。ぜひ手に取って新しい三重の味を楽しんでほしい」とアピール。ミエライスの松本善貴さんは「老若男女に楽しんでいただける味。ミエノナツを食べて暑い季節を乗り切っていただければ」と呼びかけた。