みえ国際協力大使に 青年海外協力隊員の中村さんと小林さん

【みえ国際協力大使に就任した中村さん(右端)と小林さん(左端)=県庁で】

三重県は5日、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として活動する四日市市出身の大学生、中村優心さん(21)と、いなべ市出身の県職員、小林裕司さん(38)を、みえ国際協力大使に委嘱した。

中村さんはプロ野球の通訳を目指してスペイン語を学んでいる。今月から2年間、コスタリカで小中学生に野球を教える。小林さんは9月から1年半、インドネシアで、ごみの適切な処分方法を住民に伝える。

この日、2人は県庁で廣田恵子副知事にあいさつ。中村さんは「多くの子どもたちに野球の魅力を伝えたい」、小林さんは「(日本とは)水準の異なる行政サービスを勉強したい」と、抱負を語った。

廣田副知事は「派遣先の国で県のことを発信してほしい」と述べ、2人にみえ国際協力大使の委嘱状を手渡した。「これまでの経験や知識を生かして活躍してもらいたい」などと激励ししていた。

県は派遣先の国で県の魅力を発信してもらおうと、県出身の青年海外協力隊員らを、みえ国際協力大使に委嘱している。同大使は活動に必要な資材の寄付などで、県に協力を求めることができる。