山門に短冊付けたササ飾り 伊勢、太江寺で七夕まつり 三重

【地域住民らが願いを込めた短冊を付けたササ飾りが並ぶ山門=伊勢市二見町江の太江寺で】

【伊勢】七夕に合わせ、三重県伊勢市二見町江の太江寺で、地域住民や参拝者らが願いを込めた色とりどりの短冊が、山門に設置されたササに飾りつけられている。

七夕行事を楽しんでもらおうと初めて企画。地域の保育園や小学校、福祉施設など十数カ所に参加を呼びかけ、千枚以上の短冊が寄せられた。高さ2、3メートルほどのササ飾り約40本が山門を囲むように並び、「ピアノが上手になりますように」「病気が治りますように」「いい人に巡り会えますように」などと書かれた短冊が揺れている。小学生らが英語で書いた短冊もある。

寺によると、二見浦には猿田彦石と猿田姫石と呼ばれる夫婦の石がある。離れた場所にあるその二つ石を、七夕のひこ星と織り姫の伝説に重ね、7月7日午後7時から、七夕法要を行う。本堂に星空に見立てたろうそくをともし、特別祈願をする。また同日は終日、本尊の千手観音の手と結んだ「結縁紐(けちえんひも)」を設置し、参拝者が触れられるようにする。

僧侶の星野研至さん(42)は「寺を通し、七夕の文化を楽しんでもらいたい。皆さんの思いが天に届くよう、お参りしていただけたら」と話していた。

ササ飾りは14日まで設置した後、寺でたき上げる予定。