鈴鹿の3小統廃合案に意見 反対する保護者ら、市計画は「一方的」 三重

【小学校のあり方について意見を聞く参加者ら=鈴鹿市三宅町の市立合川小で】

【鈴鹿】児童数減少に伴い三重県鈴鹿市南部地域の市立合川、天名、郡山の小学校再編で、市が令和8年4月に3校を統合し、新たな学校の開校を目指す計画を進めていることを受け、同市三宅町の合川小学校で2日、小学校を存続させる3地区の会(畑憲二代表)による「小学校の存続について語る会」があり、市の計画推進姿勢を「一方的」と反対する保護者らが、「地域や保護者の声に耳を傾けてほしい」とそれぞれの意見を述べた。

市によると、合川小は令和6年度、天名小は同8年度から複式学級が発生して過小規模校となり、郡山小は小規模校の状況が継続すると見込まれることから、市は郡山小の施設活用を想定した3校の統合を検討している。

一方、同会は「市教委は地域説明会で『地域、保護者とともにこれからの小学校のあり方について考える』とするが、統廃合ありきで地域住民の疑問や提案を全く聞いていない」とし、約1カ月前に発足した。

この日は約50人が参加。そのうち14人が、統廃合の必要性や複式学級で期待できる教育効果などについて意見を述べた。

そのほか、同日から計画の白紙撤回を市に求める要望書の署名活動を始めた。

畑代表(73)=同市徳田町=は「十分な説明がないままここまできた。将来の子どもたちの教育環境として、どのような学校づくりを目指すのかをともに考える必要がある」と話した。