「死なせるつもりはなかった」と供述 津の女児傷害致死事件で母親、暴行の事実は認める 三重

【捜査員に付き添われて車両に乗り込む中林容疑者=松阪署で】

【津】三重県津市久居野村町のアパートで中林ほのかさん=当時(4つ)=が死亡した事件で、傷害致死の疑いで逮捕された母親の中林りゑ子容疑者(42)が、「死なせるつもりはなかった」などと供述していることが30日、捜査関係者への取材で分かった。暴行の事実についてはおおむね認めているといい、引き続き詳しい経緯などを調べている。

捜査関係者によると、中林容疑者はテーブル上に立っていたほのかさんの背中に故意に右腕を当てて転倒させた暴行の事実はおおむね認めているが、死亡させる意図については否認している。一方で、「自分のせい」として、反省とも受け取れるような供述も示しているという。

中林容疑者は事件当時、両親が経営する工場で作業員として勤務しながら、1人で3人の娘を育てていたとみられる。育児へのストレスが犯行動機につながった可能性もあるとみて、慎重に経緯を調べている。

県警は同日、中林容疑者の身柄を松阪署から津地検へと送検した。