若者の県内就職を促進 学生と企業つなぐ「みえプラス」始動

【プロジェクトをPRするО―GОEの杉山社長(左)と賛同企業の関係者=四日市市伊倉のラセーヌマリアージュ四日市で】

学生と企業の接点を作り、若者の三重県内定着を促進する地域貢献型プロジェクト「みえプラス」が始動した。県内に特化した採用支援サービスを提供するO―GOE(四日市市、杉山豊社長)が事務局を務める。賛同企業は学生が企画するイベントの支援や参加などを通じ、自社や県の魅力を伝える。

プロジェクトは人口減少や若者の県外流出が進む中、県出身、県に関心がある学生らと県内企業をつなぎ、若者の県内就職を促進するのが狙い。

学生は「みえプラス」に登録・参加することで、県内に関わりのある企業との交流イベントやスキルアップ講座などを企画運営したり、参加ができる。対象者は18歳―25歳で、県在住または出身、県に興味を持つ大学生や大学院生など。

一方、賛同する企業はイベントやサークル活動などの運営費や会場、物品提供などの支援を行う。5月下旬から県内企業への案内を開始し、80社以上が同プロジェクトへの参加を表明している。

27日に四日市市のラセーヌマリアージュ四日市で記者発表があり、事務局を務めるO―GOEの杉山社長が「主役は三重の企業であり、県に関わるすべての人。若者が活躍できる三重に向けて大きな輪を作っていきたい」と意気込みを語った。

プロジェクトに賛同するミライリスホールディングス(川越町)の松岡賢社長は「学生主体で三重の良さを再認識できる雰囲気が醸成されるのは県にとって必ずプラスになる」と期待した。

現在、参加学生をホームページなどで募集しており、初年度は学生登録数300人以上、イベント参加学生延べ200人、賛同企業200社以上を目指す。詳細は「みえプラス」ホームページ=https://www.mieplus.jp/=へ。