陸上2冠の高田高・杉本が初出場へ きょうから東海総体

【杉本憲亮(高田高)】

16日から18日まで、エコパスタジアム(静岡県袋井市)で開かれる陸上競技の東海高校総合体育大会男子5000メートル、3000メートル障害の長距離2種目に、今年度県高校総体2冠の高田2年杉本憲亮が初出場する。5歳からピアノ、松阪市立第五小3年から陸上競技の長距離に親しみ、レースが近づくとピアノを弾いて試合へのモチベーションを上げる多彩な才能の持ち主が、夢の全国大会出場を目指し東海の強敵に挑む。

細身だが腰高のダイナミックなフォームが特徴だ。「うまく跳べた時のリズム感が自分にはすごく楽しい」と、1周ごとに設置された4つの障害物と1台の水濠を跳び越える3000メートル障害が特に好きと話す。県総体決勝は「目標タイム以上」の9分14秒46の自己新記録で優勝を飾った。

得意科目は数学で教員志望。小、中学と在籍した陸上のクラブチーム「松阪走塾」で「基礎基本の大切さ」を学んだ後、陸上と勉強の両立を目指して進学した高田で松阪市立久保中時代からの先輩で、2学年上の林侑汰(現大東文化大)らと1年、地道に走り込み「距離への慣れができた」。

高田が8位入賞した昨年11月の東海高校駅伝では4区で区間5位で粘って同校の初入賞に貢献。全国高校駅伝の常連校を含め124チームがエントリーした今年3月の伊那駅伝では1年ながら1区を任され、19位でタスキをつなぐ健闘を見せている。

中学までの実績は3年夏の県通信大会1500メートル5位入賞が最高。高校3年間の目標に全国入賞を掲げており、高校2年目の今年、全国の舞台で経験を積みたい。東海総体でインターハイ出場圏内の6位以内を目指し「中学の時行けなかった全国に絶対行く」と意気込んでいる。