脱炭素社会への声明書など承認 エネルギーを考える会・みえが総会

【あいさつする小林会長=津市羽所町のアスト津で】

【津】三重県内の経済団体などでつくる「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」(会長・小林長久四日市商工会議所顧問、4800会員)の本年度の総会が7日、津市羽所町のアスト津であり、脱炭素社会の実現に向けた声明書など5議案を審議、承認した。

小林会長は「ウクライナ情勢がもたらした世界規模の影響は私たちにエネルギーの安定供給と安全保障を考える必要性を迫ることとなった。資源の乏しい日本では一つのエネルギーに頼るのでなく再生可能エネルギーや火力、原子力などをバランス良く組み合わせ特性を活用したエネルギーミックスを進めていくべき」とあいさつした。

議事では昨年度の事業報告や本年度の事業計画などを審議。エネルギーや環境問題への理解に資する情報発信と諸施策の推進▽省エネルギー推進や節電の促進に向けた県民的活動の展開と環境整備―など4項目を一見勝之知事と県議会に、また安全性、安定供給、経済性、環境適合性を確保したエネルギーミックスの実現に向けた諸施策の確実な実施―など3項目を経産省中部経済産業局に要望する声明書を満場一致で承認した。

メインとサテライト計2会場で300人が出席した。総会後の記念講演会では経済ジャーナリストの須田慎一郎氏が「どうなる日本!日本経済の明日を読む」と題して話した。