四日市市出身の映画監督、瀬木直貴さん(59)が31日、三重県庁を訪れ、カレーライスを題材にした新作映画「スパイスより愛を込めて。」の今月2日からの公開を廣田恵子副知事に報告した。
作品は、ご当地カレーで有名な石川県が舞台。新型ウイルスの影響でスパイス不足に直面した高校生の奮闘を描いた。瀬木さんが監督を務め、中川翼さん、茅島みずきさんらが出演。全国で公開し、県内はイオンシネマ東員で上映される。
瀬木さんは「スパイスは一つ一つに複数の作用があり、組み合わせると良さや悪さを隠す。人間と同じ」と作品の着想を紹介。「見終わると、カレーライスが食べたくなる」と語った。
廣田副知事が「再び三重県を舞台にした作品を作ってほしい」と求めると、監督は「唯一無二の魅力を発見することが私の役割。三重県の食材を研究していきたい」と話していた。
瀬木さんは菰野町内で撮影した「Good Luck~恋結びの里~」や、鳥羽市から紀宝町の国道42号が舞台となる「ROUTE42」などの監督も務めている。