セイウチの赤ちゃん死ぬ 伊勢シーパラの「ヒマワリ」が出産 三重

【伊勢】三重県伊勢市二見町江の水族館「伊勢シーパラダイス」は、飼育している雌のセイウチ「ヒマワリ」(推定22歳)が24日に出産した赤ちゃんが28日に死んだと発表した。

同館によると、父親は愛知県美浜町の南知多ビーチランドが飼育している「キック」(26歳)。ヒマワリは予定より1カ月ほど早い24日午後6時37分に雄の赤ちゃんを出産。授乳も確認していたが28日午前7時7分に死んだ。赤ちゃんはへそから出血があり、それが死因に関係しているのではないかとみている。病理検査などを行い、詳しい死因を調べる。

田村龍太館長は「無事に出産して子育てもちゃんとできていたので残念だし、悲しい。次につながるように今後も頑張っていきたい」と話した。

同館は令和2年から南知多ビーチランドと連携し、繁殖目的で動物の貸し借りを行う「ブリーディングローン」を活用したセイウチの繁殖に取り組んでいる。ヒマワリの出産は2回目で、前回の赤ちゃんは出産後すぐに死んだ。今回は昨年2―3月に南知多ビーチランドで繁殖活動を行い、秋ごろに妊娠が確認されていた。