河芸地区の名所旧跡、48人ウオーク 津観光ガイドネットが案内

【参加者に「ざるやぶり」の説明をする長谷川会長(左から2人目)=津市河芸町の一色八雲神社で】

【津】三重県の津市観光ボランティアガイド・ネットワーク協議会(13団体)は25日、市内の名所旧跡を巡る「知っとこ河芸『豊津の巡礼道』」を開催した。事前に申し込んだ県内外の48人が河芸町内の約2・5キロを歩いた。

市内各所を深掘りする「知っとこシリーズ」の本年度第2回。参加者は2班に分かれ「河芸『江』の会」(9人)のガイド会員の説明を聞きながらかつて伊勢参宮や霊場参拝に多くの人が利用したとされる巡礼道を歩き、2千冊の一切経を収めた八角型回転式経蔵がある松林寺や、分部家家臣の墓・中条小伝塚などを巡った。

一色八雲神社では長谷川正廣会長(83)が同神社に伝わる神事「ざるやぶり」で使う直径約90センチのざるを見せ「腹をすかせた落武者が民家のざるに干してあったよまし麦を取り合ったことにちなんでいる」と由来を説明した。

参加した西尾誠夫さん(79)=同市一身田豊野=は「河芸を歩いたのは初めて。地元でも知らんことがある」と感想を話した。