「やぎ・うちコンビ」活躍期待 ホンダ鈴鹿 あす都市対抗野球東海2次予選

【抑えコンビとしての活躍に期待がかかるホンダ鈴鹿の(左から)竹内諒、八木玲於両投手】

第94回都市対抗野球大会の本戦出場を懸けた東海地区2次予選は21日から愛知県岡崎市で第1代表決定トーナメントが始まり、県勢ではホンダ鈴鹿が初戦を突破した。26日の2回戦で王子(愛知)と対戦。八木玲於(25)、竹内諒(28)の左右の本格派投手は、勝利の方程式「やぎ・うちコンビ」で2年連続27回目の本大会出場への貢献を誓っている。

敦賀高、天理大を経て入社4年目の八木は最速154キロの剛速球右腕。制球力向上を目指して昨年秋、オーバースローからサイドスローに転向した。「暴投は少なくなり、球速もオーバーハンドで投げた時とほぼ変わらない」そうで、野球人生初の挑戦の感想を「良かったです、今のところ」と話す。

2年ぶりに出場した昨年の都市対抗本戦ではセガサミー(東京)に2―3で敗れた1回戦で中継ぎとして入り、決勝点を奪われた。「それが負けにつながった」と表情を引き締め「しっかり糧にして今年は頑張っていけたら」と雪辱を誓う。

入社7年目の本格派左腕の竹内。三重県屈指の公立進学校の松阪高時代、最速148キロの直球を武器にエースとして同校初の甲子園出場を果たした。早稲田大を卒業後三重を代表する名門社会人チームに入ってからは試合を締めるクローザーでの起用が増えている。

社会人になってからの自分の成長について「チームの勝ち負けを左右するポジションで投げることで精神的に強くなれた」。「任された場面で結果を出しチームの勝ちに貢献するのが一番の仕事」と力を込める。

勝っている試合や接戦の試合の終盤で八木、竹内が起用されて逃げ切る展開が理想だ。「2人で試合を終える、勝ちパターンが確立できている気はしています」と八木。昨年の東海地区2次予選第3代表決定戦で勝利のマウンドに立ち「1年間で一番達成感のあるマウンドだった」と話す竹内も「勝つ気持ちだけ持ってやっていきたい」と意気込んでいる。