サル被害対策チーム立ち上げ 亀山市 発信器で行動推測

【定例記者会見に臨む櫻井市長=亀山市役所で】

【亀山】三重県亀山市の櫻井義之市長は24日の定例記者会見で、サル被害への対策を強化するため、今月10日に市鳥獣被害防止対策協議会(事務局・市獣害対策室)内にサル被害対策チーム「モンキーレンジャーズ」を立ち上げたと発表した。

同チームは、市と自治会連合会、亀山サルの会、県猟友会亀山支部の4団体で結成。サルが山間部や市街地などに出没し、農作物の被害に加え、昨年6月には登校中の児童がサルに襲われる人的被害が生じたのを受け、設置した。

チームでは、亀山サルの会員ら計7人が巡視員となり、メスザル3頭に取り付けた発信器やGPSで位置確認や行動を推測し、追い払いや捕獲などに取り組む。

櫻井市長は「地域の協力体制が不可欠。サル被害防止に緊急的かつ重点的に取り組む」と述べた。市獣害対策室の担当者は「サルには近づかない、刺激しない、餌を与えないで」と市民に呼びかけている。