水彩画愛好家が作品展 竹西さんと稲垣さん、津・美里ふるさと資料館で 三重

【作品を紹介する(左から)稲垣さん、竹西さん=津市美里町北長野の美里ふるさと資料館で】

【津】三重県津市美里町の絵画愛好家、竹西義弘さん(79)=家所=と稲垣英仁さん(76)=穴倉=の水彩画2人展が、同町北長野の美里ふるさと資料館展示室で開かれている。地元の風景や人物画など近作を中心に計27点を展示している。6月30日まで。月曜休館。

竹西さんと稲垣さんは町内の公民館で故瀬永奘稟氏に師事し、昨年瀬永氏の追悼展で2人の作品を展示。1年後の2人展を約束しおのおのに制作を続け今回持ち寄った。

竹西さんは地元の風景を丁寧に描き込んだ「辰水神社への道」や大胆な構図と筆遣いの「ボス猿」などを、稲垣さんは輪郭線を描かない手法で表現した「梅雨の晴れ間」や黒い紙に白の不透明水彩で花嫁を描いた「吉日」などを出品した。

竹西さんは「その時々の題材で描き方を変えている」、稲垣さんは「輪郭を描かずにどこまで絵として成立するかを追求している」とそれぞれ話す。2人は「お互いの作風に刺激を受け、年1回ここで会うのを楽しみにしている」と語った。