【鈴鹿】三重県鈴鹿市寺家５丁目のアパートでブラジル国籍のアイハラ・アルメイダ・ロゼリさん＝当時(46)＝が首などを切られて殺害された事件で、鈴鹿署捜査本部は23日、強盗殺人の疑いで、同国籍で夫の四日市市小古曽東１丁目、プラテス・アルメイダ・デメルソン容疑者(48)と、同居する長女のアイハラ・アルメイダ・キンベリ・カオリ容疑者(25)、長女の内縁の夫で無職ハコザキ・ルカス・ハルユキ容疑者(23)を逮捕した。
逮捕容疑は３日午後９時50分ごろ、鈴鹿市寺家５丁目のアパート西側路上付近で、共謀して刃物のようなものでロゼリさんの首や側頭部など複数カ所を切りつけ、頸部（けいぶ）刺切創により死亡させたうえ、所持品を奪った疑い。認否は明らかにしていない。
県警によると、周辺の防犯カメラやドライブレコーダーに３人が乗用車２台に乗り分けて、現場を行き来する様子が映っていたことが判明。その後の関係者に対する聞き取りなどを経て容疑を特定した。
現場の状況から、デメルソン容疑者とハコザキ容疑者の２人が実行役とみている。昨年11月にはロゼリさんが家族間トラブルを理由に当時住んでいた四日市市の自宅から通報する事案があり、事件との関連を含めて詳しい経緯や動機など、全容の解明を進める方針。