桑名のこども園に特別監査へ 給食強要問題で三重県調整

三重県桑名市の「長寿認定こども園」で給食を食べるよう園児に長時間にわたって強要した問題を巡り、一見勝之知事は23日の定例記者会見で、園への特別監査を実施する方向で調整を進めていると明らかにした。

県によると、特別監査は認定こども園法に基づいて市と合同で実施。当時の園長に聞き取るなどして事実関係を確認するほか、運営に問題がなかったかを調べる。運営に問題があれば指導や勧告などを実施する。

市が22日付で県に提出した報告書は、給食の強要に加え、決まった時間にしかトイレに行かせない▽乱暴な言動▽言うことを聞かない園児を廊下に立たせる―など、6件の不適切行為を確認したとしている。

一見知事は6件の不適切行為について「事実であれば非常に痛ましい。特別監査で内容を確認し、原因を究明したい」と説明。監査結果次第では、同園に対する事業停止などの行政処分も「あり得る」と語った。