移住定住ブックを作製 南伊勢町、田舎暮らしの難点も掲載 三重

【移住定住ガイドブックを紹介する西川さん(左)と中原さん=南伊勢町内瀬で】

【度会郡】移住者の受け入れに力を入れる三重県南伊勢町はこのほど、移住希望者に町での暮らしや子育て支援、空き家バンクなどの情報を紹介する「移住定住ガイドブック」を作製した。移住希望者の不安を解消し、移住後に「こんなはずでは」と後悔しないよう、町の魅力とともに不便さなど田舎暮らしの難点も隠さずに掲載している。

同町の地域活性化グループ「むすび目Co―working(コワーキング)」のメンバーで、町と連携して空き家バンクの運営や登録業務などを行う、移住定住コーディネーターの西川百栄さん(48)と中原未生さん(45)が中心となり、A4判6ページのガイドブックを作った。

地図を掲載し、自然豊かでリアス海岸沿いに漁村と農村が共存する集落の成り立ちや買い物、病院、学校など同町での暮らしについて詳しく紹介。住まいに関する補助金や子育て支援、仕事に関する情報も記載した。町役場南勢・南島庁舎や移住相談センターなどに設置し、無料配布する。

西川さんは「私たちだけでなく、いろんな人が町の概要を説明できるように作ってある。たくさんの人に利用してもらいたい」と話した。

問い合わせは同グループ=電話0599(77)4227=へ。