期間中の死亡事故は1件 春の全国交通安全運動 三重

三重県警は22日、春の全国交通安全運動(11―20日)実施期間中の県内の交通事故状況を公表した。期間中の死亡事故件数と死者数は前年運動期間(4月6―15日)中の0件から1件増の1人だった。

県警交通企画課によると、13日午後8時40分ごろ、松阪市大塚町の国道166号を横断していた津市の警備員女性(68)が軽乗用車にはねられて死亡した。

また期間中の人身事故件数は88件(前回運動期間比14件増)で、負傷者数は113人(同24人増)。中でも追突事故は39件(同17件増)、自動車乗車中の負傷者は89人(同29人増)と増加が目立った。

期間中の指導取り締まり件数は4184件(同547件減)と減少する中、速度超過は960件(同47件増)、一時不停止は950件(同206件増)と増加した。

自転車利用者に対する指導取り締まり件数は自転車月間に伴う取り締まり強化と相まって205件(59件増)と全体的に増加。最も多いのは無灯火の41件で、次いで携帯電話の使用30件、一時不停止が20件と続いた。

同課の伊藤勝彦次長は「高齢者で交通弱者という死亡事故の特徴が顕著に表れた。自動車の事故も多く、コロナ5類移行に伴う反動で外出の機会が増えたことも一つの要因となった可能性もある」と分析した。