風景画家・柴田さんの遺作紹介 いなべの美術館で追悼企画展 三重

【柴田さんが描いた油彩画=いなべ市北勢町田辺の哲学舎という名の美術館で】

【いなべ】昨年2月に亡くなった名古屋市の風景画家、柴田祐司さん(享年98)を追悼する企画展が、三重県いなべ市北勢町田辺の哲学舎という名の美術館で開かれている。山田正明館長と柴田さんの娘容子さんとは旧知の仲。「一人でも多くの人に見てほしい」という容子さんの思いをくんで、企画した。6月30日まで。月、火曜休館。

柴田さんは元中学校教諭。20代後半から絵を始め、光風展や日展といった美術展で受賞歴を重ねた。創作活動の傍ら後進の育成にも力を注ぎ、亡くなる半年前まで地元の絵画教室や水彩画グループの指導にあたった。

絵の題材は主に自然の風景。80代になってからは、越前岬やミズバショウが咲く風景を好んで描いたという。会場には、油彩画約10点が並ぶ。風景画のほか、カトレアを描いた作品も紹介している。

入館料は大人800円、小中学生500円、幼児300円(生チョコと飲み物が付く)。問い合わせは同館=電話090(4185)4188=へ。