G7参加国の米国を学ぶ 伊勢・皇學館中、交通相会合前に授業 三重

【米国の文化や交通手段などについて説明する阿部シャロンさん=伊勢市の皇學館中学で】

【伊勢】来月、G7交通大臣会合が三重県志摩市で開催されるのを前に、伊勢市の皇學館中学校で19日、参加国のアメリカの生活や交通手段について学ぶ出前授業が開かれた。

会合開催を機に、次世代を担う子どもたちに国際理解を深めてもらおうと、県内企業や団体でつくるG7三重・伊勢志摩交通大臣会合推進協議会が主催。G7各国出身者を講師に招き、希望のあった学校で実施している。

この日は、米国カリフォルニア州出身で四日市市で英会話教室を開く阿部シャロンさん(64)が講師となり、全校生徒60人が参加した。

シャロンさんは、米国の交通手段について、バスや電車に比べ車が多く使われていると説明し「国土が広く鉄道を整備するにもコストがかかるため、地方では電車がほとんどない。車がないとどこも行けない」と話した。高速道路料金が無料であることや、電気自動車の普及率なども紹介。また、日米の生活様式や食、文化の違いをユーモアを交えて説明した。

G7サミットや会合に関する講義もあった。

参加した3年の中村遙斗さん(14)は「米国で14歳で運転免許が取れることや、日米の医療保険の違いとかいろいろ分かった。日本の良さも感じた。G7や交通大臣会合のニュースにも注目していきたい」と話していた。