自転車の安全運転リーダーに 朝明高競技部を委嘱 三重県警

【委嘱を受けた朝明高校自転車競技部の部員と関係者ら=四日市市中野町の県立朝明高校で】

【四日市】模範的な自転車運転ができる高校生らに交通安全の大切さをアピールしてもらおうと、三重県警は19日、四日市市中野町の県立朝明高校自転車競技部を「セーフティ・バイシクルリーダー」に委嘱した。久居農林高校に続き県内2例目。

セーフティ・バイシクルリーダーは、県内に在学する高校生を委嘱。模範的な自転車運転や、街頭活動などで交通安全に関する自主的な活動を続けてもらい、良好な自転車交通秩序の実現を図る。

今年4月から自転車利用者にヘルメット着用が義務づけられたことを受け、全国大会出場など県内でも精力的に活動する同校自転車競技部の部員を通じて交通安全の啓発を図るのが狙い。

この日は、小谷寛交通部長が、出席した部員に委嘱状を交付。続けて一般社団法人日本損害保険協会三重損保会を代表して穴山将広会長が、活動に役立ててもらおうとヘルメット16個を部に寄贈した。その後、委嘱を受けた生徒らが学校付近の商業施設で来店客に向けた交通安全の啓発活動をした。

小谷部長は「今年に入り、自転車の事故で亡くなられる方が増加している。同級生や地域の方々へのヘルメットの重要性や自転車の正しい乗り方の周知をお願いしたい」と呼びかけた。

3年生の兒玉晴哉さん(18)は「事故の減少につなげるため、ヘルメットの着用や交通安全の大切さを伝えられるよう努力する」と話した。