俳誌「煌星」20周年の句碑除幕式 四日市で句会主宰の石井さんら

【石井さん(左から2人目)らによって除幕披露された句碑=四日市市泊村の南部丘陵公園で】

【四日市】俳句会「煌星」を主宰する石井いさおさん(82)=三重県菰野町潤田=は19日、四日市市泊村の南部丘陵公園北ゾーンで、俳誌「煌星」創刊20周年を記念して自作句を刻んだ句碑の除幕式を開いた。

句碑は台座約2メートル、高さ約1・4メートル、横約1メートルの御影石。四日市の繁栄を願い、永遠につながる命の輝きを詠んだ「木の実落ち大地に命移したり」の、直筆句が刻まれている。

式典には、伊勢市の俳誌「年輪」を主宰する坂口緑志さん、煌星大阪支部長の藤野智弘さんをはじめ、煌星メンバーら約150人が参列。句碑前に設置した祭壇で大宮神明社の井後正晏宮司の祝詞奏上があり、石井さんら代表者10人が除幕した。

石井さんは「句碑建立までの多くの方々のご支援とご協力に感謝。師事した山口誓子氏、松井利彦氏の志を受け継ぎ、次世代につなぎながら燃え尽きるまで頑張りたい。この地が憩いのスポットになれば何よりうれしい」と謝辞を述べた。

式典後、同市安島の都ホテル四日市で祝賀会が催された。能村研三俳人協会理事長による記念講演や食事会、邦楽コンサート、記念俳句大会などがあった。

石井さんは、俳人協会県支部長、県俳句協会会長を歴任。現在は、俳人協会評議員、伊勢新聞読者のページに毎週掲載の伊勢俳壇選者を務めている。