高額カード購入で通報 特殊詐欺防止 亀山のコンビニに感謝状

【感謝状を持つ原田店長(左)と田中署長=亀山市栄町のファミマ亀山栄町店で】

【亀山】三重県警亀山署の田中正人署長は18日、亀山市栄町のファミリーマート亀山栄町店で、特殊詐欺被害を防いだとして、原田亮太店長(37)に感謝状を贈った。今年3月、市内在住の50代の男性宛てに高額金が当選しましたというメールが届き、受け取るにはポイントが必要なため、電子マネーカードを購入し、カードのコードを教えてくださいという内容に、約400万円分のカードを購入しコードを教えた。

4月に再び男性に同様のメールが届き、同店を訪れた男性は、50万円分の電子マネーカードを購入しようとし、対応した店員2人が、高額なため不審に思い原田店長に伝え、警察に通報。駆け付けた署員が男性から事情を聞き取り、詐欺被害を防止した。

原田店長は「購入したカードをレジに通すと、お客さまが確認する金額画面に『詐欺に注意』という文字が表示されます。高額なカードを購入されるお客さまには、できるだけ声かけするよう心がけている」と話した。

田中署長は「原田店長らの機転の利く判断で阻止でき、ありがとうございました」と感謝した。

今年4月末までの同署管内の特殊詐欺被害事案は4件。架空料金請求詐欺3件と還付金詐欺1件で、被害総額は約300万円。