津地家裁伊賀支部の新庁舎完成 バリアフリーに配慮、簡裁も 三重

【完成した新庁舎の外観(上)と新庁舎の法廷内部=伊賀市内で】

【伊賀】津地方・家庭裁判所伊賀支部と伊賀簡裁(三重県伊賀市上野丸之内)の庁舎建て替え工事が完了し、15日から新庁舎での執務が始まった。

旧庁舎は昭和41年に建設されたが、老朽化や耐震基準への対応に向けて建て替え工事を決定。工事に伴い敷地内にプレハブ棟を設置して仮庁舎として運用し、令和3年11月から新築工事を進めていた。

新庁舎は鉄筋コンクリート造2階建てで建築面積約822平方メートル、延べ床面積約1640平方メートル。総工費は約8・4億円。

旧庁舎にはなかったエレベーターを設置し、2階にあった大法廷を1階に移転。車いす利用者も入れるように取り外し可能な椅子を配備したり、出入りしやすいようにトイレのドアを最低限に省くなどバリアフリーやユニバーサルデザインに配慮したつくりとした。

今後はプレハブ棟を取り壊して駐車場や外構整備を進め、9月下旬ごろに全ての工事が完了する見通し。

津地家裁の中村さとみ所長は「新庁舎移転後も引き続き職員一同、国民にとって身近で利用しやすく信頼される裁判所を目指して司法サービスの向上に務めたい」と話していた。