特殊詐欺撲滅員に5人、撲滅犬には「あん子」 三重県警亀山署が委嘱式

【撲滅犬「あん子」と撲滅員の皆さん=亀山市野村4丁目の亀山署で】

【亀山】三重県警亀山署は15日、同市野村4丁目の同署で、本年度特殊詐欺撲滅員の委嘱式を開き、任命された市民5人と1匹の犬に田中正人署長が委嘱状を手渡した。撲滅員は、詐欺被害防止を目的に、署員らと高齢者を中心に街頭啓発活動を行う。撲滅犬は、街頭啓発活動のほか、各地域の老人会などの集会にも参加する。期間は同日から1年間。

田中署長は「市役所職員や警察官を名乗る、巧妙な詐欺に対し、市民の財産を守るため、協力をお願いします」とあいさつした。

撲滅犬は、ミニチュアシュナウザー「あん子」(メス・6歳)で、亀山署川崎駐在所勤務の笹之内潤一警部補の愛犬。笹之内警部補は「あん子を連れて、街頭啓発活動で詐欺被害防止を呼びかけます」と話した。

今年県内で発生した特殊詐欺事案は4月末時点で813件。総被害額は約1億5千万円。同署管内では4件発生。架空料金請求詐欺3件と還付金詐欺1件で、被害総額は約300万円。