家庭で余った食材寄付を バロー鈴鹿店、フードドライブポストを設置 三重

【設置されたフードドライブポスト=鈴鹿市東旭が丘2丁目のバロー鈴鹿店で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市東旭が丘2丁目のスーパーマーケット、バロー鈴鹿店で14日、家庭で消費できずに食品ロスとなる食材の寄付を募る「フードドライブポスト」の設置が始まった。集まった食材は、子どもの居場所づくりに取り組む同市のNPO法人シャイニング(岡田聖子理事長)を通じ、市内の子ども食堂などで活用し、生活支援につなげる。

フードドライブポストの設置は、同店を運営するバローホールディングス(本社・岐阜県恵那市、田代正美会長)が昨年度から始めたフードバンク事業の一環で、現在中部圏を中心とした約20店舗で実施。東海3県では初めて。今回は同法人との連携で実現した。

設置したフードバンクポストは約20キロ程度が入る大きさ。サービスカウンター付近に1台設置してあり、常温保存ができ1カ月以上賞味期限がある缶詰やインスタント食品、コメ、調味料などを募る。

食材の賞味期限チェックなどの管理を同店が担い、食材が集まったら同法人に引き渡す。

同法人が代表、事務局を務める「すずっこ食堂ネットワーク」は、市や市社会福祉協議会、市内の子ども食堂実施団体など11団体が参加しており、集まった食材は参加団体の取り組みで活用していくという。

同社管理本部の栗田一成シニアマネージャーは「今後も県内で活動を広げていければ」と話した。

岡田理事長は「中学校区に一つの子ども食堂を作りたいが、食材の確保など厳しい。もっとほかの地元企業ともつながっていければ」と話していた。