三重2連勝で1部昇格 ラグビーリーグワン入れ替え戦

【東葛の選手の突破を食い止める古田凌(左端から3人目)主将ら(三重ホンダヒート提供)】

ラグビー・リーグワンの1、2部入れ替え戦は13日、千葉・柏の葉公園総合競技場などで行われ、今季2部2位の三重ホンダヒートは、1部11位のNECグリーンロケッツ東葛(千葉)との第2戦を13―12で勝ち、2連勝で1部昇格を決めた。プレーヤー・オブ・マッチは主将のFL古田凌が選ばれた。三重は2022年のリーグワン始動以来、初の1部参入となる。

正確なゴールキックで第1戦でプレーヤー・オブ・マッチに輝いたSOケイレブ・トラスクが前半13分、先制のPGを決めた。その後も1トライ1ゴールを挙げ10―0で折り返すと、後半、1部残留を目指す東葛の猛攻に遭いながら粘り強い守備で反撃をかわした。

後半24分にはトラスクが故意のノックオンでシンビン(一時的退出)になり、数的不利の状況で、2019シーズンまで三重に在籍した東葛FBレメキロマノラヴァに1トライ1ゴールを許して13―12とされたが、自陣深く攻め込まれても古田主将を中心に集中力を切らさず1点差で逃げ切った。

試合開始後10分で豪代表のFBトム・バンクスが負傷で退出したが、残りの選力でカバー。前半28分にはバンクスと交代したダーウィッド・ケラーマンがトライを奪った。試合後の会見で上田泰平ヘッドコーチは「あらゆることを想定しながら準備してきた」と話した。

リーグワンは21シーズンまで行われたトップリーグ(TL)を刷新した男子15人制の国内最高峰リーグ。加盟チームは競技力や事業運営などで3部に振り分けられ、TL最終年度9位の三重は2部からのスタートとなっていた。