百五銀行が過去最高益 令和5年3月期決算、純利益は同9・8%増の142億円

【津】百五銀行は12日、令和五年3月期決算を発表した。銀行単体では経常収益が前期比3・9%増の851億7100万円、経常利益は同8・4%増の199億6200万円、純利益は同9・8%増の142億4200万円の増収増益となった。

連結ベースでは経常収益が同4・3%増の1028億8400万円、経常利益は同7・1%増の207億9400万円、純利益は同8・1%増の144億9300万円と増収増益。
連結、銀行とも過去最高益となった。

外貨建て貸出金利息の増加など貸出金が増えたことなどで収益が増加。投資信託手数料の減少や海外金利の上昇により外貨調達費用が増えた一方、預金保険料などの物件費や人件費などの経費削減、不良債権処理額の減少などで利益を押し上げた。

預金は個人預金の増加により期末残高は前期末比1082億円増の五兆9294億円となった。貸出金の期末残高は住宅ローンなどの個人向けや中小企業向け貸仕出しが増え3474億円増の四兆5711億円。

自己資本比率は単体ベースで同2・39ポイント上昇し、12・23%となった。

連結ベースの令和六年3月期の通期業績予想は経常利益が同0・7%減の207億円、純利益は据え置きの145億円。銀行単体は経常利益が同0・8%減の198億円、純利益は同1・7%減の140億円を見込む。