「ストレスない」と所感 新公舎転居で三重県知事

一見勝之三重県知事は11日の定例記者会見で、津市観音寺町の知事公舎から民間のマンションに転居したことを明らかにした。転居先の住所などは「住民に迷惑をかけてはならない」として明かさなかった。

県によると、新たな知事公舎は県庁付近にあるマンションの1室で、県が借り上げた。月々の家賃は約20万円で、うち16万円は県が負担する。一見知事は大型連休中の四日に引っ越したという。

この日の会見で新公舎の住み心地を問われた一見知事は「非常にストレスの少ない生活を送れている」と説明。「セキュリティーなどの観点で(事務方は)しっかりとした所を選んでくれた」と語った。

転居先の住所を明らかにしない理由については「そこに住んでおられる方に迷惑をかけてはならない」などと説明。民間マンションを知事公舎としている他県でも、同様の対応を取っていると説明した。

約20万円の家賃は「事務方が金額も含めて検討してくれたと思う。私としてどうこう言うことはない」としつつ「これまでの維持費に比べ、かなり安くなると思う。それなりにメリットがある」と語った。

退去した旧公舎の対応については、各部局の課長らで構成する会議を月内に開いて活用の見込みを尋ねると説明。「使う予定がなければ、持ち続けていることへのコストもかかる。売却もある」と語った。