新入学児童に防犯用ホイッスル寄贈 伊勢度会生活安全協会 三重

【寄贈された防犯用ホイッスルを手にする有緝小1年生ら=伊勢市役所で】

【伊勢】伊勢度会地区生活安全協会は9日、三重県伊勢市の公立小学校の新入学児童877人に、防犯用ホイッスルを贈った。

ホイッスルは、不審者などから身を守るため、児童が携帯し、危険を感じた時に鳴らして周囲に知らせる。同協会が、犯罪被害未然防止のため、平成15年から毎年、県遊技業協同組合伊勢支部の助成を受けて管内の新1年生に寄贈している。

市役所であった贈呈式で、同協会会長の鈴木健一市長と同協会職域安全部会の鈴木勝部会長が、岡俊晴教育長に手渡した。岡教育長は「これから子どもたちは行動範囲が広がる。各校で笛の使い方を練習し、防犯意識を高めたい」と感謝した。式には児童代表として、市内の有緝小の1年生4人も出席し、寄贈されたホイッスルを吹き鳴らした。

鈴木勝部会長は「安心安全に通学してほしい」と話した。ホイッスルは、南伊勢、玉城、度会各町の新入学児童にも贈られた。

同協会によると、伊勢署管内で1―3月末に、中学生以下の子どもに対する声かけ事案は11件あり、昨年同期と比べ9件増えた。