新型コロナ新規感染者 日ごとの発表は打ち切り

三重県は8日、230人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染症法下で新型コロナが「5類」に移行されたことを受け、県は同日限りで新規感染者などに関する日ごとの発表を打ち切った。今後は週ごとに感染状況などを発表する。

県によると、新規感染者数は前週同一曜日比で194人増加。4日ぶりに前週同一曜日を上回った。直近1週間の人口10万人当たり新規感染者は54・51人で前週の1・16倍。3日ぶりに1倍を上回った。

感染者のうち80代の男性が5日に死亡したことも発表した。新型コロナとは別の理由で入院していたところ、感染が判明。新型コロナが死因だったという。県内感染者の死者は1071人となった。

県は先月18日の新型コロナウイルス感染症対策本部員会議で、新型コロナの分類が変更される今月8日からは新規感染者の全数把握を取りやめ、定点報告に切り替えることなどを決めていた。

今後は月曜から日曜までの1週間に72の定点医療機関から報告された感染者数の平均値を毎週火曜に発表する。病床使用率は合わせて発表するが、市町ごとの新規感染者数や感染者の死者数は公表しない。

薬局などでの無料検査も今後は実施せず、これまで無料だった医療費は自己負担が発生する。保健所の相談対応や変異株のゲノム解析、高齢者施設での社会的検査やクラスター(感染者集団)対策は続ける。

8日発表の新規感染者は四日市市で53人、津市で35人、鈴鹿市で29人、桑名市で17人、伊勢市で16人、松阪市で12人、川越町で11人、伊賀市で10人、名張市で6人、志摩市と県外で5人ずつ、菰野町、亀山市、明和町で4人ずつ、鳥羽市と玉城町で3人ずつ、いなべ市、東員町、朝日町、南伊勢町、紀宝町で2人ずつ、木曽岬町、多気町、大台町が1人ずつ。県内の感染者は延べ46万4136人となった。