景気DI、2カ月ぶり悪化 帝国DB、三重県内4月

帝国データバンク四日市支店は8日、三重県内景気動向調査結果の4月分を発表した。「景気が良い」と答えた企業から「悪い」と答えた企業を差し引いた県内の景気DIは前月比2・1ポイント減の41・8となった。

支店によると、県内の景気DIが悪化するのは2カ月ぶり。前月は17位だった全国順位は36位に後退したほか、東海4県では最下位となった。前年同月比では2・0ポイントの改善となった。

規模別では、大企業が前月比3・3ポイント減の40・0、中小企業は1・8ポイント減の42・1。4カ月連続で中小企業が大企業を上回った。前月と比較可能な8業界のうち、小売とサービスを除く6業界が悪化した。

一方、支店による聞き取りでは「半導体の入手や自動車の製造が昨年よりも順調」(機械製造)や「温暖な日が続いて春物の動きが活発」(小売)などと、改善傾向に入った県内事業者も多いという。

支店は「4月は価格転嫁の遅れや受注量の低下などによって荷動きが鈍化し、製造や卸、運送などが停滞した」としつつ「ポストコロナに向けて徐々に景気の回復が期待される局面にきた」としている。