【度会郡】移住者向けに南伊勢町で空き家バンクの運営などをしている同町の地域活性化グループ「むすび目Ｃｏ｜ｗｏｒｋｉｎｇ（コワーキング）」は、交流サイト（ＳＮＳ）のフェイスブックを活用した、町内の仕事情報掲示板「おしごとバンク」の運用を、このほど始めた。おしごとバンクに参加することで、スマートフォンやパソコンで求人情報が閲覧できるだけでなく、人材を募集する事業者が情報を投稿することもできる。参加は無料だが、フェイスブックのアカウントが必要。
同グループは、町と連携しながら移住定住コーディネーターの西川百栄さん(48)と中原未生さん(45)が空き家バンクを運営し、登録業務や利用案内などを行っているが、移住するには住まいだけでなく仕事も必要になることから、移住支援の一環として仕事面のサポートにも力を入れることにした。
今年２月から、求職者（移住者や町民）と人材を募集する事業者の両方が利用できる同掲示板の制作を企画。グループのメンバーで、おしごとアドバイザーの西岡奈保子さん(35)が運営を担当した。
フェイスブックで「おしごとバンク」と検索し、グループ参加ルールに同意して承認された人がグループ内の情報を見ることができる。掲示板には募集している仕事内容や勤務時間、賃金、問い合わせ先などを詳しく掲載。フェイスブックのアカウントを持っていない事業者には、求人情報の投稿を代行してくれる。
西岡さんは「南伊勢町で仕事に就けるように情報を発信し、町への定住につなげたい。移住者だけでなく地元の人にも活用してもらえれば」と話した。