透明水彩画の近作34点 津で村田さん、2年ぶり個展 三重

【水彩画作品を紹介する村田さん=津市久居東鷹跡町の久居アルスプラザギャラリーで】

【津】三重県津市久居藤ケ丘町の水彩画家、村田幸一さん(65)は5日、津市久居東鷹跡町の久居アルスプラザギャラリーで2年ぶりの個展を開いた。透明水彩で描いた近作34点を展示している。7日まで。入場無料。

村田さんはグラフィックデザイナーとして活動しながら50代で本格的に水彩画を始めた。制作の様子を紹介する動画サイトは2万2千人の登録者数があり、現在自宅や文化センターなどで指導する。

先月下旬にイタリアで開催された世界最大の水彩画展「Fabriano in Acquarello2023」で日本チームの40作品に選ばれ、現地から帰国したばかり。

今展ではこの2年の新作を出品。波切漁港やヨットハーバーなどの写実的な風景から、緑の森にたたずむ長い髪の女性など現実と想像が融合した独自の世界まで多様な作品がある。

村田さんは水彩の魅力を「緩やかに混ざり合い予期せぬ色が出るところがスリリング」と話す。今回イタリアで大いに刺激を受けたといい「自分はまだまだだと思った。もっと自分の心の目で見て抽出しないといけない」と力を込めた。