小中高生ら新茶を手摘み 度会町 特産品学び交流

【茶摘みを体験する児童生徒ら=度会町大久保で(同町提供)】

【度会郡】度会小学校3年生58人と度会中学校2年生67人、南伊勢高校1年生38人が1日、三重県度会町大久保の中森製茶が管理する5アールの茶園で新茶の手摘みを体験した。

同町では25年以上前から、地域学習の一環として子どもらの茶摘み体験を行ってきたが、小中高校が合同で行うのは今回が初めて。町の特産品「伊勢茶」の茶摘みを通して地域について知り、児童生徒の交流を深めようと、町や同町茶業組合、県農業研究所茶業・花木研究室が協力した。

児童生徒らは茶葉の摘み方などを教わった後、「やぶきた」という品種の柔らかな新芽を丁寧に摘み取った。収穫した茶葉12キロは製茶加工して各校に届けられるほか、関西茶品評会にも出品する予定。

度会中2年の仲村音葉さんは「度会町ならではの体験ができて楽しかった。お茶に関する知識も深まった」、茶業組合長で中森製茶の中森大さんは「こんなにたくさんの人が畑に来てくれるのは初めてなのでうまく進行できるか不安だったが、子どもたちがとても楽しそうな顔で摘んでくれてよかった」と話した。