段ボールよろい作り 津こども園の親子 来月に行列

【よろいを手作りする親子=津市南河路の私立津こども園で】

【津】三重県津市南河路の私立津こども園(堀内礼緒美園長)は22日、同園で「親子でよろい作りの会」を開いた。年長児54人が保護者と一緒に段ボール製の手作りよろいを組み立てた。園児は出来上がったよろいを着て5月1日に園周辺を行列する。

季節の伝統文化に触れる目的で昭和55年からよろい作りを続けており、平成2年ごろから親子で制作する時間を設け、手作りよろい姿で市内を行列している。

この日は園児が汽車、ウサギ、好きなアニメキャラクターなどを事前に描いた段ボールを、保護者に手伝ってもらいながら胴の形に切り、肩を覆う大袖や腰の草ずりに目打ちで穴を開けてひもでつないだ。

石﨑まことちゃん(5つ)はオレンジ色のモノレールを大きく描いた。母親の美穂さん(38)は「工夫して絵が描けていて成長を感じた。目打ちやカッターは普段使わないのでこの機会に注意するところが伝えられた」と話した。

堀内園長(58)は「親子で作ることでつながりを感じられ、地域に出る機会にもなる」と意義を話した。