ヘルシーおから団子開発 グリーンズと井村屋 知事に報告

【「おから肉団子」を紹介する(左から)村木社長、一見知事、中野部長、岩本社長=県庁で】

【津】ホテル・レストラン業のグリーンズ(本社・三重県四日市市、村木雄哉社長)と食品製造販売業の井村屋(本社・津市、岩本康社長)が、豆腐製造時に発生するおからを使った「おから肉団子」を開発した。今月1日からグリーンズが運営する全国のホテル62軒の朝食で提供を始めており、21日に一見勝之知事と中野敦子農林水産部長に完成を報告した。

グリーンズと県が地域活性化や県民サービス向上に向け昨年8月に結んだ包括連携協定の一環。井村屋が年間約千トン発生するおからを家畜飼料で提供するだけでなく食品として活用する道を探る中で県フードイノベーション課が両社をつないだ。

グリーンズによると「おから肉団子」は全体の3割におからを使用しておりカロリーは従来品の約半分、糖質4割減、脂質6割減の健康メニュー。デミグラスソース味で無料朝食ビュッフェで提供し好評という。同メニューで年間5トンのおからを使用する予定。

村木社長は「地産地消の食の取り組みの中で連携することができた」、岩本社長は「豆腐を作る中で必ず発生するおからの処理に長年苦心していた。このご縁でさらに取り組みを進化させたい」とそれぞれ述べた。

【「おから肉団子」を試食する一見知事=県庁で】

試食した一見知事は「(おからと)言われないと分からない。舌触りもなめらかでヘルシーなところがいい」と感想を述べ「三重を本拠地とされる両社の取り組み。若い人に食べていただき三重を代表する料理になれば」と期待した。