菰野に追いつきタイブレークに 粘り見せた木本、敗退も収穫 春の高校野球三重県大会

【木本―菰野 1点を追う九回表2死二塁、木本8番西に同点の右前適時打が飛び出し喜ぶ木本ベンチ=16日、松阪球場で】

春夏通じて初の甲子園出場を目標に掲げる木本。春夏通算3度の甲子園出場を果たしている菰野に九回同点に追いつく粘りを見せ、タイブレーク突入直後の延長十回、敵失にも乗じて一時2点勝ち越すが、その裏、四球押し出しと菰野1番千種の適時打で3点を失い、サヨナラ負けした。

夏を見据えて、昨年秋までの投手二本柱の榎本、西の3年生右腕に加え、2年生左腕の杉浦を六回の1イニング限定で起用した。県大会初登板の2年生は「緊張したが先頭に四球を出したあと次の打者の初球にストライクを投げられた」と収穫も口にした。

一方攻撃では菰野の140キロ右腕高岡を攻め切れず、主将の榎本も「(今後の)課題は打撃と得点力」。試合を通じて初めて連打が出せたのも1点を追う九回2死走者なしの場面からとあり、菰野OBの小林監督は「序盤から点を取る力をつけたい」と話した。