3台絡む事故、13人軽傷 菰野町の新名神で高速バス追突 三重

17日午前0時15分ごろ、三重県菰野町川北の新名神高速道上り線で高速バスなど3台が絡む事故が発生した。県警高速隊によると、運転手やバスの乗客など男女13人が県内の病院に搬送されたが、いずれも軽傷で命に別条はないという。

同隊によると、現場は片側2車線の直線道路。走行車線を走行中の千葉県山武市横田、会社員男性(68)の運転するトレーラーヘッドに、埼玉県川口市安行吉蔵、会社員男性(33)が運転する高速バスが追突。さらに後続の兵庫県姫路市青山、会社員男性(31)の大型トラックが追突したとみられる。

この事故で、各車両を運転していた男性3人が首や顔に軽傷を負ったほか、バスに乗車していた20代―60代の男女10人も、頭や胸などに痛みを訴えて病院に搬送された。同隊では自動車処罰法違反(過失運転致傷)の疑いを視野にバスの運転手らに事情を聞く。

事故の影響で、同上り菰野インターチェンジ(IC)―新四日市ジャンクション(JCT)間約8・2キロが約4時間にわたって通行止めとなった。

バスは乗客20人を乗せて16日午後8時過ぎに和歌山駅前を出発し、17日午前7時前に東京都お台場前に到着予定だった。乗務員は2人で、約200キロ走行ごとに休憩を挟んで運転を交代していたという。運転直前の健康チェックに問題はなかったといい、詳しい経緯などを調べている。

バスを運行する「JAM JAM EXPRESS(ジャムジャムエクスプレス)」(本社・東京都)運行管理部の担当者は「車両の運転者や乗客にはお詫び申し上げたい。乗務員の研修や指導を徹底し信頼回復につなげたい」と話した。