次世代経営者育成塾、第9期16人が修了 三十三銀と総研、証書授与 三重

【渡辺頭取(前列左から5人目)、伊藤副社長(同3人目)と受講生ら=33銀行本店で】

【四日市】三十三銀行(渡辺三憲頭取)と三十三総研は14日、三重県四日市市西新地の同行本店で次世代経営者育成塾の修了証書授与式を行い、渡辺頭取から修了者16人に一人ずつ修了証書が授与された。

渡辺頭取は「訪日外国客を見かける機会が多くなり、インバウンド需要の回復を実感する一方で、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、台湾と中国の関係、北朝鮮のミサイル発射など不安定な情勢が続いているほか、新たなリスクとして、シリコンバレーバンクの経営破綻、クレディ・スイスの経営危機などを受け、世界的に金融不安も広がっている。取り巻く環境は日々変化しているが、経営者として5年後、10年後のビジョン達成のためには、情勢に合わせ変革し続けなければならない」と強調した。

その上で「学んだ知識は基礎的なもので、これからが実践編。学んだことを大いに生かしてほしいし、同期同士のつながりを持ち続け、困った時には相談できる関係を築いてほしい」と式辞を述べた。

同塾は地元中小企業の次世代を担う若手経営者が対象で、受講者に経営者として必要な実践的知識やスキルを身につけてもらうほか、若手経営者同士の人脈形成につながる場を提供している。今期(第九期)は昨年9月から同総研の伊藤公昭副社長をメイン講師に全8回の講義が行われ、卸売業、サービス業など県内外の幅広い企業から、20代から50代までの若手経営者・経営幹部が参加していた。

同行、同総研では今後、修了生を対象とした財務・経営分析ゼミや合宿、異業種交流会を開催し、修了生の成長に即した経営力の向上を支援していくとしている。