ふるさと納税、自販機で 桑名市がゴルフ場に設置へ 三重

【記者会見する伊藤市長=桑名市役所で】

【桑名】三重県桑名市の伊藤徳宇市長は7日の定例記者会見で、「ふるさと納税自動販売機」を市内のゴルフ場に導入すると発表した。県内初の取り組み。14日に同市多度町古野の東建多度カントリークラブ・名古屋のフロント横に設置され、24日から納税が可能になる。

自販機は、市外在住の施設利用者が対象。1万円、3万円、5万円、10万円を寄付できる。返礼品は寄付額の30%にあたるその場ですぐに使えるクーポンで、寄付後に自販機から出るレシートをフロントに持っていくことで支払いに充当することができ、プレー代や飲食代、宿泊代に利用可能。寄付採納証明書、ワンストップ申請書は後日自宅に郵送される。

市は、手軽に納税できる自販機を設置することで、施設利用者に市を応援してもらい、より多くの人に魅力を発信したいとしている。伊藤市長は「市外からの利用者が多いゴルフ場での成功例が多く、設置を決めた」とし、「簡単に使える仕組みと感じるので期待している。気軽に応援していただけるとありがたい」と語った。

近隣の四日市市がふるさと納税対策を強化していることに絡み「当市は昨年実績では流入の方が多かったが、うかうかしていると流出超過もあり得るので、危機感を感じながらさまざまな取り組みを進めたい」と述べた。

同市のふるさと納税寄付額は、令和4年が4億8333万3千円、同3年が4億8180万4千円。